現実への再インストール (沼田侑香)

投稿日:2022-02-24

2022年2月19日~27日まで文京区湯島にあるroid works galleryで開催されている沼田侑香さんの個展。
アイロンビーズといった子供のおもちゃを素材を使い、これまでにも様々な作品を制作してきた沼田さんですが、実際に作品を見ると、彼女の作品を写真だけで判断するのは間違いだと感じました。

左JPEG Drawing / Pears “Still Life with Apples and Pears” 600×450×10mm
アイロンビーズ、アクリル板 2022
右JPEG Drawing / Apples “Still Life with Apples and Pears” 600×450×10mm
アイロンビーズ、アクリル板 2022

どのような作品でも写真と現物は違うのですが、平面的な作品であれば、ある程度、写真でも作品の持つ質感を表現することは出来ると思います。
でも、沼田さんの作品を写真だけで伝えることは難しいです。
左の作品も、これだけで見れば、特に不自然さも物足りなさも感じないと思います。
でも、実際には支持体となっているアクリル板の上にも模様が描かれており、光を当てることで、その影が壁に投影されます。僕は、その影も含めての作品だと感じました。
これは、実際に見て感じてもらうのが一番で、言葉では中々伝えきれないですね。

JPEG Drawing / Pears “Still Life with Apples and Pears” 600×450×10mm アイロンビーズ、アクリル板 2022

この写真だと壁に落ちた影が分かると思いますが、実は、左側に、ちょっとした仕掛けも施されています。見たら、なるほどと思いますよ。

左JPEG Drawing “Portrait d’enfant” 655×540×10mm アイロンビーズ、アクリル板 2022
右JPEG Drawing “Girl with a Pearl Earring” 570×460×10mm アイロンビーズ、アクリル板 2022
JPEG Drawing “Fragmentary colossal head of a youth” 300×215×10mm
アイロンビーズ、アクリル板 2022
JPEG Drawing “Monna Lisa” 870×695×10mm
アイロンビーズ、アクリル板 2022
JPEG Drawing “Portrait d’un homme âgé” 625×920×10mm アイロンビーズ、アクリル板 2022

2022/02/19~2022/02/27 12:00~19:00 (最終日は18:00まで)
ロイドワークスギャラリー
東京都文京区湯島4-6-12 湯島ハイタウンB棟 (正面玄関左手の階段を下りた左奥)