倉敷安耶(くらしき あーや)
【出身等】
1993年 兵庫県生まれ。
2016 京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業
2018 京都造形芸術大学 大学院修士課程 芸術研究科 ペインティング領域 油画専政(大庭大介ゼミ) 修了
2020 東京藝術大学 大学院修士課程 美術研究科 絵画専攻 油画第1研究室(小林正人研究室) 修了
※佐藤国際文化育英財団第26期生。クマ財団3期生。21年度VIVA AWARDアソシエイツアーティスト。
【作家コンセプト/活動背景】
一貫して、肉体という個別の物質、あるいは付属するカテゴライズによって絶対に断絶された孤独な存在のひとつであるという自覚を持ち、他者との距離について制作を行ってきた。自己と他者との関係には様々な軋轢が生じ、孤独な課題を抱えている。 作品はそれ自身が私にとっての信仰であり、断絶されたこの身で他者と関係性を紡ぐ架け橋で、あるいはときに軋轢によって生じた傷を手当てし生き抜くためのケアである。宗教・ジェンダー・死・身体等の巨視的な領域から、職業・家族等に至る身近な領域まで、そこに伴う共同体と、生き抜くため行為であるケアをモチーフにし、転写技法を用いた平面作品を主軸にした他、儀式的なインスタレーションやパフォーマンスなどを用いる。
仏教画の九相図、そのモデルに引用された小野小町、さらには説話と化しイメージが一人歩きしたことによって個人の人格を無視し、押し付けられた罪を背負った点が小町と共通するマグダラのマリアをモチーフとした《九相図》や《互いのための香油塗り》、名画等の女性の身体にアダルト画像をコラージュした《Transition》、箱形の支持体を持つ作品を墓や骨壷に例えた《Grave》《Bury》、祭壇のような食卓のインスタレーション、儀式的な飲食を伴うパフォーマンスなど。
【作品スタイル】
コンテンポラリー/コンセプチュアル・アート
【受賞等】
<2016〜2017年度> 公益財団法人佐藤国際文化育英財団 第26 期奨学生
<2017年> 浅田彰賞 / 京都造形大学大学院 芸術研究芸術専政 修士2 年生作品展「SPART 2017」
<2019年度>公益財団法人クマ財団 第3 期奨学生
<2020年> 入選 / シェル美術賞2020
<2021年> グランプリ「WATOWA ART AWARD」elephant STUDIO(東京)、公益財団法人クマ財団 継続的な活動支援事業採択、アソシエイツアーティスト受賞 / VIVA AWARD
<2024年>秋元雅史生受賞「KAIKA TOKYO AWORD:の2年間の収蔵展示決定
【個展等】
<2021年>「そこに詩はない。それは詩ではない。」myheirloom (東京)、「BnA_WALL 3rd Mural A~ya Kurashiki Solo exhibition」BnA_WALL Art Hotel in Tokyo (東京)、「GRAVE」TSUKURU WORK(東京)
<2022年>「浅はかなリ、リアルの中でしぜんにかえる。」和田画廊(東京)、「-OUR ART PROJECT- EXHIBITION」BPM(東京)
<2023年>「百夜」SOM GALLERY(東京)、「あなたの髪のひとつ(だった)」haku(京都)、「腐敗した肉、その下の頭蓋骨をなぞる。」銀座蔦屋書店アートウォールギャラリー(東京)
<2024年>「DISTANCE」MU GALLERY(東京)
「Expression vol.3」長亭GALLREY(東京)
アートフェア「Xavier art fest」Fr.Rafael Cortina S.j.Sports2024.01Center(フィリピン)
「GROUP SHOW」三越コンテンポラリーギャララリー(東京)
アートフェア「Art Fair Phippines」@The Link,Avala Center(フィリピン)
「OIL by 美術手帖5th anniversary」和田画廊/OIL by 美術手帖(オンライン)
※ 後藤夢乃との合作「Queen Mab/Maeve」