久保田智広(くぼた ともひろ)
【出身等】
1992年 神奈川県生まれ
2017年 東京芸術大学 美術学部絵画科油画専攻 首席卒業
2018年~2019年 ウィーン応用芸術大学交換留学
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻を修了
【作家コンセプト/活動背景】
インスタレーションやパフォーマンスなど複数のメディアを横断しながら、物事の価値基準や選別基準をテーマに制作を行う。近年の制作では個人的な状況や実際にあった出来事をベースに、共同体によるモノの所有や、個人から人類全体にまでおよぶ広範な負債に対しての向き合い方について探る作品を展開する。
実践の背景には、作品制作を通して自らをとりまく環境の改善を目指す「対症療法的」な態度が通底している。それは新たにモノを生み出し続けることに対して作家が感じる限界や、私たちを取り巻く社会的なシステムに対する疑問への彼自身による一つの応答であると同時に、既存のモノの価値の読み替えや、そこからオルタナティヴな価値を生み出していく行為であるとも言える。