壁画@BnA_WALL (倉敷 安耶)

日本橋のアートホテル「BnA_WALL」で制作していた壁画が完成。

Feature Artist’s voiceでも登場して頂いている「倉敷 安耶」さんが、日本橋のアートホテル “BnA_WALL”で制作されていた壁画が完成したので行ってきました。
これまでも、大きなサイズの作品を制作されていたのは写真を見せて頂き知っていたのですが、実際に見る縦横6mのサイズは圧巻で、下から見上げると圧倒されてしまいます。

この作品も、Feature Artist’s voiceのインタビューで紹介されていた「転写」という技法で制作されていました。
実際に制作過程を見せて頂いたのですが、この巨大な壁に転写するための紙を貼るだけでも大変な作業で、それを後から剥がしていかなくてはなりません。この作品では、その作業を3回程繰り返すのだとか。昇降機を使った現場は肉体作業そのものという感じです。
正直、私が想像していた以上に大変な作業に驚かされました。

私は、趣味で写真を撮っているのですが、写真はファインダーから見える範囲で構図を決め、それにより撮った時のイメージが想像できるのですが、この巨大な壁に描かれたときのイメージを作り上げていくって、僕の感覚を超えていて想像することも難しいです。
倉敷さん、ほんと凄いです。

上の写真は、転写するための紙を張り付けて剥がしている途中。
これを、縦横6mの範囲にわたって行っていくわけです。張り付けるだけでも大変そう。

右の写真は、制作中の一コマです。
昇降機に乗って倉敷さんが作業しているところですが、この高さわかりますかね。
一番上まで上げると、昇降機の台が揺れるそうです。
高所恐怖症の私には無理ですね。

そして、下の写真が休憩中の倉敷さん。

ところで、6mの壁画って想像できますか?
やはり、実際に自分の目で見ないと、このサイズ感は中々伝わらないですよ。
最初の写真で全体が写っているように見えますが、実は、FishEyeで撮影して、それを平面として加工したものです。
なので、この壁画の前に人物が立っていると、人との対比でサイズ感が分かって頂けるのではないかと。
もちろん、モデルの人物は倉敷さん本人です。

この状態で、高さは2/3も写っていないですね。
それでは、全体を見るのはどこから見たら……ということですが、このアートホテルのBnA_WALLは、1階がカフェ/バー/ラウンジが併設されており、そこで美味しいコーヒーでも飲みながら地下から吹き抜けになった空間に、巨大な壁画を見ることができます。

このようなロケーションでアートを見ることができる場所は、他に無いのではないでしょうか。
壁にもアートが飾られており、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと壁画を鑑賞できますよ。
私のお気に入りの場所だったりします。

そして、今は、壁に飾られた小作品のアートも倉敷さんの作品となっています。
こちらも壁画と同様、素敵な作品が並んでいますので、壁画と合わせて観ていくのも良いかと思います。

その内の何点かをご紹介。

Grave #15(2019)サイズ:H315×W410×D65(mm)
素材:パネルと麻布にメディウム転写
Grave #16(2019)サイズ:H315×W410×D65(mm)
素材:パネルと麻布にメディウム転写
Grave #18(2020)サイズ:H380×W455(mm)
素材:パネルと麻布にメディウム転写

これらの作品は、展示されているうちの一部ですが、本当に素敵な作品が並んでいます。
お友達や恋人と一緒に、ゆったりとした時間を過ごしながらこれらの作品を眺めるなんて、贅沢なひとときだと思いませんか?
もちろん、お気に入りの作品を購入することもできます。

BnA_WALLで倉敷安耶さんの壁画が見られるのは8月5日まで。
壁画の他、小作品を12点展示しておられます。
出かけることが難しいこの時期ですが、会期中に、一度、足を運んでみては如何でしょう。

倉敷安耶さんオフィシャルサイト http://aya-kurashiki.com
BnA_WALL https://bnawall.com/
倉敷安耶さんの作品を見る/購入 https://bna.theshop.jp/

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